【ワインの嫁入り】

写真のワインはSassicaiaで有名なテヌータ・サングイド、サルデーニャの名門サンターディ、ジャコモ・タキス氏の3人が手を組んで造るプロジェクトワイン。
スーパーサルデーニャ『2004 Barrua』。
この子がお店に来てもう4年近くたちました。
ワインを『この子』と呼ぶソムリエは意外と多く、まるでわが子のように成長を見守ったワインがある人に選ばれて美味しく飲まれ、感動を与えたりすると良い人の所に嫁いでよかったなぁ・・・なんて、まるで愛娘を嫁に出す気分になるもので、ついつい『この子』扱いしてしまうんでしょうね(笑)
(そんなソムリエ発見しても気味悪がらないでくださいね)
とはいえ、ソムリエはワインを仕入れた後セラーに寝かせたら正直何をするわけでもありません。
まだ早いな・・・
とか、
そろそろ飲み頃かなぁ・・・
とか、
今こんな味なんだろうなぁ・・・
なんてたまに眺めながらニヤニヤするだけ。
でも、そんなワインがいったんセラーから出て嫁ぐときはお客様のテーブルを最高に演出できる舞台を眼光鋭く見極めます。
求められる味わい、お客様のご予算、シチュエーションすべてが揃う舞台。
そんなこんなで、うちで4年間寝ていた抜群の状態のBarrua '04は、とあるワイン好きのお客様の誕生日の席で最高の仕事をしてくれました。
いい人にもらわれてよかったなぁ・・・。
ソムリエのつぶやきでした。